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多職種チームの協働を進め
より良い医療ケアができるよう、
新たなメンバーと取り組みを
進めていきたい助教 今長谷 尚史
2020年入局
救急専門医、集中治療専門医を取得後、東京大学大学院の大学院生(医療倫理学専攻)をしていたときに、大学院生をしながら臨床も続けたくて栃木にやってきました。
初期研修でお世話になった先輩夫妻が自治医大にいたことは大変ありがたかったです。プライベート(結婚、離婚、再婚、父と死別など)が大変な時期でも、配慮してもらいながら勤務させてもらえたことは本当に助かりました。
自治医大ICUはclosed ICUとして有名ですが、各診療科との信頼関係の中で、多職種が協働し真摯に患者中心の医療ケアを実践しています。病院内の重症患者診療の砦として、各診療科から信頼してもらって診療できていることがやりがいです。特にCOVID-19患者が増えたときには、非常に大変ではありましたが、多くの患者さんが元気に社会復帰されていて嬉しく思いました。
今後の目標としては、日常診療に加えて、院内急変に対するより良い取り組みを進めていくこと、臨床倫理コンサルテーションへ参画していけるようにしていきたいと思っています。
重症患者診療にあたっては、自分の行ったことが如実に結果として返ってきます。個々の患者の診断・治療に加えて、ICUの多職種チームの協働を進めて、より良い医療ケアができるようにしていくこと。その取り組みを院内全体に広めていくことが重要です。そのためには多くの仲間が必要で、ぜひ新たなメンバーとこういった取り組みを進めていきたいです。 -
アットホームな雰囲気で
子育てに理解がある
女性にも働きやすい環境です病院助教 佐多 奈歩
2019年入局
集中治療部を選んだ理由は?
学生実習の時に集中治療に興味を持ちました。患者さんの病態変化のスピードも早いけど、適切な診断・集中治療で患者さんが劇的に回復していくところが印象深く、人工呼吸器や血液浄化療法などの特殊な治療に興味を持ちました。麻酔科医として勤務していくなかで、手術の時だけでなく術前、術後管理にも関わりたくなったためです。
職場の環境はいかがですか?
教育的な環境です。医師になって年数を経て入局したため、質問しづらいかなと思っていましたが、アットホームな雰囲気で分からないことはすぐに質問できます。朝のカンファレンスで治療方針の決定をし、処置や検査も午前中に行うことが多いので、時短勤務でもしっかり学べて処置などを多く経験できます。子育てに理解があり子どもの行事のためのお休みをお願いしやすいです。スタッフ全員で患者さんの診療をしているので、急な休みにも対応しやすい環境だと思います。
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呼吸不全治療の最前線で、
臨床と研究をつなぎ、
未来へ貢献したい。病院助教 中山 龍一
2025年入局
集中治療医になろうと思ったきっかけは?
自治医大在学中の選択実習で、ピッグを用いた麻酔・手術・全身管理をおこなったのがきっかけだと思います。強く印象に残り、生理学や集中治療に強い興味を持ちました。
2016年に自治医大を卒業して北海道に戻り、義務年限を過ごす中において、札幌医科大学医学部救急医学講座のプログラムで救急科を専攻しました。地域派遣も経験し、回復期・慢性期の現場を経験することで医師としての視野が広がったと感じます。医師7年目に救急科専門医、医師9年目に集中治療科専門医、呼吸療法専門医を取得することができました。自治医大集中治療部への入職の決め手は?
2020年にCOVID-19が流行した際、私は札幌医科大学附属病院高度救命救急センターで後期研修をおこなっていました。卒後5年目で、多くの呼吸不全患者に対応する中で、人工呼吸を含めた全身管理の重要性を痛感しました。
いくつかオンラインで、セミナー受講や指導を受けたのですが、その1つが自治医科大学医学部附属病院集中治療部の最新の人工呼吸管理でした。方山先生をはじめ、多くの先生方からご指導を受け、人工呼吸管理の面白さにどんどん惹かれていきました。
人工呼吸に関する臨床研究をおこなうようになり、今は基礎と臨床の橋渡し研究にも興味を持っています。そこで、ピッグセンターのある自治医科大学なら希望が叶うと考え、2025年度から集中治療部に入職することを決めました。自治医大集中治療部での展望を教えてください。
今後は、自治医大集中治療部で臨床、臨床研究、橋渡し研究を循環させ、集中治療の発展に貢献したいと考えています。自治医大集中治療部でさらに学びを深め、患者さんのために最善の医療を提供できるよう、日々精進して参ります。